その店でまたその目的の本棚を、色々と探したのですがまたありません。それで諦めて車に戻りました。そうすると、足元にガラスの破片が散乱しているではありませんか！！何のガラスかと思いながら、自分の車を見ると後部座席の窓が粉々！何が起こったのか全く理解できず呆然となったのですが、少しずつ現実的な意識になってきて、”やられた～”と言うことになりました。次に後部座席に置いてあったカバンが無いのに気がつき、またまた”ぎょ～！！やられた～！！”

　ガラスを割るというのが目的ではなくて、外から見えるところにカバンを置いてあったのが目的でした。もう後の祭り。カバンを後ろの座席に置いておいた私が悪い。そんな優等生的な意識は全くわいてきません。悪魔のような意識がどんどん芽生えてきます。そんな意識を別の自分が一生懸命なだめているのが面白い。やっぱり心の中には、悪魔と天使がいるというのがわかりますね。

　それから、警察へ行き被害届けを出しに行って盗られた物を色々と、リストアップしていきます。”何が入ってましたか？”ええ～っと、書類、カメラ、・・・。あぁ、電卓とペンケース！！それに長年色々な情報を書き続けてきたカード（T_T）”、”それでは金目のものはあまりないですね？”、”はい（T_T)”。しかし、非常にショックなのは電卓とペンケースと情報カードです。電卓とペンケースは、私がこの仕事を始めてからず～っと一緒に仕事をしてきた仲間みたいなもんで、殆ど人格を持っている感じです。私にとってこの二点は盗難では無く、誘拐ですね。

　　　　　　　　　　　　　　　やこやこ