今の時期の食べ物と言えば、”はも”。京都の、はも売りの掛け声は、”手手噛むはもいらんかえぇ~!”手噛むぐらい元気な魚と言うより、見た目はウツボにも似ていていかにも凶暴そうな面構え。しかし”しゃぶしゃぶ”なんぞで食べると実に美味いもんですね。はもは好物の一つであり、またはもシャブを食べれる時期が、梅雨時期から梅雨明け時期に限定されているため、この時期は率先して”はもシャブ、はもちり”。

 またこの時期は、夏に備えて活力をつけるために”はも”を食べるそうです。というより、私の父が申すには、この時期は、長いものを食べると、元気になるそうなんですね。長いもの??ということは??、うなぎとか、アナゴとかですね。そう言えば、土用の丑とか言って、うなぎを食べます。しかし最近は養殖とかで年がら年中うなぎは食べますが・・・。

 ということで、今回は以前紹介しました鳥取智頭にある「割烹 豆斎」さんで”はも”料理を頂きました。色々なはも料理をたらふく頂いた後、”はもしゃぶ”です。待ってました!!色々と”はも”についての話を聞かせていただきながら、一人ずつ器によそって頂き、自家製ポン酢たれを浸けながら食べる。それを何回繰り返したことでしょうか。

 鍋のなかの”はも”が無くなると、また新しく”はも”を出してきては、骨切りの”ガリッガリッ”という音を聞きながら、また”しゃぶしゃぶ”。絶妙ですね。また豆斎の料理長の骨切りは最高です。口の中ではもの骨を感じさせないぐらい、絶妙な細かさというか切り幅で、しかもシャブシャブしても”はも”の身がばらけません。同じはも料理でも、ここまで違うと同じではないですね。

 まあ、毎月仕事とはいえ「割烹 豆斎」で食事を頂くたびに、一つ一つの料理で感動を与えてくれます。今まで他のお店で食べていたもので、同じ料理名なんですが、全く味が違います。目の前で料理していただけるので、少しは何故味がそこまで違うのか?は見ていると良くわかりますが、もっと果てしなく奥は深いのでしょう。

 本当の仕事とは??とよく考えるのですが、やはり”お客様に感動を与え続ける”ですかね。また来月の料理楽しみです。

「割烹 豆斎」さんは、豆腐屋さんの”因州屋豆斎”さんの奥にひっそりあります。

電話番号: 0858-75-3222

  是非一度お試しあれ。
 
                   やこやこ

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