357 会社が強くなる!四つ目の課題は”正確な経理をする”です。正確に経理をするなんて、当たり前のように思えるのですが、それがなかなかっていうことがよくあります。特に、年に一度まとめて経理処理をする事業者も多く見受けられますが、一年分の経理を一気に処理をするなんて、一年前の事まで正確に覚えているのでしょうか。よほど記憶力が良くないと、抜け落ちる取引があっても・・・、って感じです。

よくあるのが、預金からお金は出ているのですが、何に使ったのかが分かる資料も残っていないパターン。結局、仮払金で処理をし、決算で最終集計しても内容が分からず、翌年に未精算のまま繰り越す。そして、また翌年も同じことを繰り返し。徐々に仮払金の残高がどんどん膨らんでいってしまうということになりがちです。

また、現金管理がしっかりできていないという場合、現金で支払ったにもかかわらず、その領収書等を紛失してしまい、帳面上の現金残高と実際の現金残高が大きく乖離しているというパターン。

どちらにしても、何かに必要でお金を支払ったにも関わらず、経費計上されずに現金または仮払金という資産に計上されてしまう。経費003になるはずの金額が、資産になるという、悲惨な財務資料になります。その結果何が起こるかというと、経費計上されなかった分、黒字の場合は余分な税金を支払い、架空の資産が計上された状態の資料に基いて経営判断を行うということになってしまいます。

また、そういう仮払金勘定がたっぷり計上された試算表を金融機関等に提出した場合、全く信用性のない資料として見られてしまいます。

また逆に、受け取った何らかの収入金額が、内容が分からず仮受金という勘定で一旦処理し、そのまま分からず決算してしまうという場合です。これも悲惨です。売上に計上すべき金額が仮受金となった場合は、売上除外となり、税務署が黙っていません。

080523どちらにしても、どんな取引であったかが正確に把握できず、取りあえずの処理をしてしまうと、正確な経営成績を反映した資料を作成することができません。前回までにいくつか「会計で会社が強くなる」という項目をいくつかあげたのですが、それらの項目ができたとしても、その処理が正確でないと意味がありません。

やはり強い会社にするためには、より多くの売上を確保することも必要ですが、正確な経理処理を素早く行なっていき、その結果から分かる情報に基づいて、経営を進めていく上での資料とする、ということが非常に重要です。

現状、どれぐらいのレベルで経理処理を行なっているかによりますが、さらにワンランク上の経理処理へと進化させ、できるだけ手間をかけず、正確しかも早期に経理処理を行う、これで会社がどんどん強くなること間違いなし。もし、経理処理方法に進化がないのであれば、是非やってみてください。今よりも儲けるチャンスが増えるかもしれません。とてもお薦めです。

やこやこ

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