250.jpg かなり大昔・・・どれぐらいでしょうか?今から20年ぐらい前だったでしょうか、丁度私が税理士事務所を開業して何年かしたときに、ある講演会に参加しました。その時に聞いた話の内容を、この間ふとお客さんと昼食を食べて帰りしなに思い出しました。その講演内容は、大阪ではお馴染のお好み焼きの「千房」の中村社長の話だったと思います。その内容は色々と有ったと思うのですが、その中の話で一つ思い出す話がありました。それは”味”についての話です。

 それを思い出させた状況は、ある中華料理の店に行った時です。以前何度も行った中華料理の店だったんですが、味もパワーアップしたと聞き行ってみようと、顧問先の社長を引き連れて行きました。注文も色々とし、食べてみるとメニューのバリエーションも増え、ちょっといいかな・・・。しかし店員さんが何故か機嫌が悪そうな対応です。オーダーしたはずの料理も一品出てこなくて、それを言うと

店員さん:”それは聞いていません!”
こちら :”それじゃいいです!”

せっかく美味しい料理なのに・・・、と思いながら最後デザートを少し食べ、そろそろお勘定。

 その勘定明細を見ると、一品出てこなかった品目も勘定についています。

こちら:”これ食べてませんよ!”

確認もせず、

レジの方:”しかし伝票に付いてますが?”
こちら :”あの店員さんに聞いてみてください!”

するとレジの方とその店員がヒソヒソ話のあげく、

レジの方:”それじゃ引いておきます!”

何かまけといてやる。とでも言いたい感じの返事です。

こちら”ありがとう” なんでやねん!心の中のお店リストから削除された瞬間です。

 そこで千房の社長の話です。”味には前味、中味、後味がある!どの味も怠ってはいけない。特に後味は要注意。前味が悪いとお客さんはお店に入って来ません。中味は美味しくなくてはいけません。またサービスも。そして中味まで良くても、後味が悪いと二度と来てくれません。”という内容です。これぞ商売の真髄!!私がこの言葉に付け加えるとしたら、「後味が悪いと、それを風評してしまい、そのお店に行こうと思っているお客さんにも伝染してしまう」→ 「後々味」

 この「前味、中味、後味、後々味」の法則はどんな商売にも言える事かも知れません。景気が悪くなって、売上が低迷している状況も多いのですが、「前味、中味、後味」それぞれ点検し見直し、磨く。年末の大掃除と一緒にこの際自社の内部の「味」を徹底的に総点検してみてはどうでしょうか。

            やこやこ

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