今日は博多出張で、M社の経営会議と来期経営計画の検討会で行っていました。M社も経営計画に基づいて経営を始めて今回で5回目です。最初はとにかくチラシを打ち続けるしかない、という業種でその広告費もばかにならないのですが、しかしチラシを止めるというのも非常に怖いものがあるという事で、とにかく毎月500万部から800万部ぐらいのチラシ攻撃をしておりました。そのチラシ効果がだんだん薄れてきて、売上が減少してきてもチラシが少なすぎたのかと、またチラシの部数を増やしチラシ攻撃。その支払いが出来ないぐらいになって初めて、止めてみよというよりチラシ代が払えなくなり、決断しました。しかし売上はあまり変らず低値ですが売上が同じだけ上がる。それからですね、色々と頭が回転し始めたのは。チラシに変る広告は何なのかとか、今やっている業種一本でいいのかとか、場所はここだけでいいのか?とかを色んな切り口で考え始めました。そして、やり続けました。その時提案したのが、もう少し科学的に経営しませんか?という事でした。

 その時は事業部が2つだったんですが、今では7事業部、外部1事業になり、安定して収益を上げる事業部とか、戦略的に新規事業として突撃していく部隊であるとかが出来つつあり、非常に波状攻撃的です。売上計画も、何時も言っている、数量戦略と単価戦略を基本に各事業部長が綿密に戦略を立てる事に慣れてきたのか、周りから色々な情報を収集してそれを加味して計画しているのか分かりませんが、ここ2期分の実績値は計画値の+-5%の差しか出ておりません。今日の検討会でもその話はしたのですが、非常に読みが深くなっている。というより、粘り強くとにかくなぜ今売れているのか、またはなぜ売れていないのか、数量が、単価が・・・、という事を毎月、はたまた毎週ぐらい検討しながら進んでいるからだと思います。それに7つの事業部とありますが、別にまったく関係がない事業ではなく、基本的には同じ業種で、見せ方が違うというより、切り口が違うだけで同じ事を販売しています。それにお互いの事業が補完しあっていて、シナジー効果(相乗効果)が得られていることにより、1+1が2では無く3になっている。という事です。

 一つの事業をやり始め、それを伸ばしていくのはそんなに簡単では無いと思います。とにかく考えて色んな切り口、色んな見せ方、顧客に対してこれでもかというぐらいの、粘り強く波状的なアプローチは非常にどんなビジネスにとっても一番重要な要素ではないでしょうか。お金さえかければうまくいくなんていうのは、具の骨頂。知恵が無いからお金に頼るだけの話なんですね。お金があればの話ですが。

           やこやこ

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