bepro02 私がこの世界に入った頃、すでにコンピュータはあったものの、まだまだ電卓で色々な数値を計算し、手書きで数値を書いていくという時代でした。過去のデータを集計する事が精一杯で、将来どのようになるのか?っていう計算は、夢のまた夢の世界です。聞くところによると、その時代の少し前のコンピューターは、主に戦争のための道具、つまり、ミサイルの弾道計算をいかに素早く計算できるかを競っていたようです。それが、ビジネス計算にも使用されるようになったとか。
 
しかし、コンピューターの進化というか発展は目覚ましいものがあり、非常に安価で少し前のミサイルの弾道計算ぐらいは朝飯前のような状況です。それにより、ありとあらゆる所で欠かせないツールとなっています。特に今回のテーマ、シミュレーションを行うというツールにはもってこいなのです。
 
シミュレーションというのは言うまでもなく、ある挙動の結果はtaifu8どのようになるのか?ということを、現実に起きる前に、何らかの方法で得ようとするものです。たとえば社会現象であったり、身近なところでは台風進路予想。それをコンピューター等で行うことを、コンピューターシミュレーションと言います。そのシミュレーションを経営の色々な場面で行い、どのビジネスモデルが最高に収益をもたらすかを、あらゆるデータから割り出していきます。つまり、正確なシミュレーションが本当にできるのであれば、後出しじゃんけんで常に連勝できる、ということかもしれません。
 
2013 経営に関するシミュレーションには、大きく中長期の経営計画シミュレーションがあり、そこから短期の経営計画シミュレーションを行います。しかし、経営計画シミュレーションといっても、様々なシミュレーションのかたまりです。経営のパーツとなる数値を、いかに実態に近いところでシミュレートできるかがキモとなります。例えば借入の返済シミュレーションであったり、リースの支払シミュレーションといった支払が確定している数値に関しては、その資料から正確にできますが、不確定な要素が多数あるものは、実績値をどのように把握しているかで、正確性は大きく変わります。
 
特に売上シミュレーションは至難の業です。業種により売上に影響する要素は様々で、内部的な要因、外部的な要因に大きく左右されます。しかし、それらの要素が的確にシミュレートできると、一年後はたまたそれ以後の売上を的確に予想できるということとなり、かなり経営判断がしやすくなります。その予想できる売上に従20120624070016って他のシミュレーションを行えばいいだけですから。
 
 経営に関するシミュレーションには、新規事業を行うであったり、設備投資をどのように行うのか、新規プロジェクトをどのように立ち上げていき、どんな効果を生み出せるのかというような、特別なシミュレーションもあります。これは、最終的には基本的な経営シミュレーションに合体させて、総合的に判断するものとなっていきます。
 
ほんの少し前までは、ミサイルの弾道シミュレーションが世界を制するという事だったのが、今は経営のシミュレーション力が世界を制するという時代になってきたようです。世界を制するまで大げさかもしれませんが、やはりビジネスを制する最大の武器は、どれぐらい正確なシミュレーションができるのか!!ですね。言い換えれば実績のデータというのは、税務申告のためのものではなく、シミュレーションにぶち込む要素であるという取り扱いになるのではないでしょうか。

やこやこ

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