何時も博多に行くときは、レールスターという新幹線で行きます。以前はのぞみで行っていたのですが、これが出来てからは絶対これですね。このレールスターは、時間的にのぞみより20分ぐらいは多く時間はかかるのですが、何が良いのかというととにかく居住性がすばらしいんですね。椅子が通常グリーン以外は横一列に5席なんですがこれは4席で、しかも前の座席との幅が広い。その分リグライニングで倒せる角度が深く、寝るのには快適。しかも、パソコンの電源が付いている席であるとか、サイレンスカーという社内放送がなく、静かに乗れる車両があったりとか、また個室の車両が格安で乗れるとか、とにかく色んなアイデアが盛り込まれた列車です。

 新幹線という事で、とにかく早く目的地に着けばよい、という単純な価値観であるのぞみと比べると、格段にコンセプトが違うように思います。最近はこの車両が増便され、1時間に多い時間帯であれば2便あるのですが、予約なしで乗ろうとすると殆ど満席です。車両が8両編成であり通常の16両編制の、ひかりとかのぞみの半分という事もあるのですが、やはり狭いのぞみに乗るのであれば、快適なレールスターを皆は支持するのでしょう。

 このレールスターの考え方と云うのは、以前紹介した本の”ゴール”の考え方なんですね。16両編制の新幹線でガラすきで走らすのであれば、空いている席を有効に使って、サービスの向上を図る。それによって顧客満足度があがり、航空会社のお客も取り込んでしまう、と言う考え方。とにかく、通常の経営でも同じ現象があるように思います。しかし、残念なのは新大阪-博多間のみで東京-新大阪間がまだ無いことです。

                  やこやこ

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