まるやまはマンガ好きである。最近の高校生はたいていマンガ好きである。サラリーマンもマンガに夢中だ。月曜はジャンプで、水曜はサンデーとマガジンで、金曜はチャンピオンらしい。僕もマンガは好きで、たくさん読んで笑ったり泣いたりした。でもまるやまよ、たまには活字ばっかりの本も読みなさい。

高校生の時、ニーチェとかランボーとかにはまりました。これははしかのようなもので、「なんか知らないけど難しそう」という本にはまる年頃なのです。さらに僕は学校が嫌いだったので、嫌いな先生には、「ニーチェも知らないくせに教えてんじゃねーよ」とか思っていました。いやな高校生です。

ひとはとかく、人よりものを知っていることを自慢したがります。そして、自分より知っている人を尊敬します。でも、知っている人でも知らなかったときがあったのだし、ある人が知っていることを、もっと物知りな人が知らないこともあります。たまごっちの情報とか、僕は小学生よりも知りません。

結局、知っている人というのは知らなかった頃の気持ちとかを忘れてしまうだけで、知らない人は知っていることという未知のことにあこがれるだけで、その間にはたいした違いはないです。こういった知識の細分化は、ネットワーク社会になるとどんどん加速していくことでしょう。せめて、知らなかった頃の不安な状態を、今感じている生徒さんの気持ちを、大事にして教えていきたいと思っていますです。

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