syachou 顧問先の決算が終了すると、決算報告会というのを開催します。過去からの決算内容の推移を検討し、売上はどうであったのか?利益は?そういった事を踏まえながら今期の業績を分析し、財務状態がどのように変化してきているのかを説明したり、今後の方針や次期の戦略等の話をしたりします。その中で、今更ながら”あれっ?”と思う事がつい最近ありました。その”あれっ?”ですが、経営の基本といえば基本。初歩といえば初歩。それに気が付いた時、目から鱗です。

何が見えたのかと言うと、会社の老化がまざまざと数値に表れているのに気付いたのです。今回の社長の年齢は62歳。何年か前から売上がジリ貧で、利益は毎年そこそこ出ています。業種は安定的に売上が確保出来る業種なのに、なぜ?と話を聞いていると、色々と社長の口から出てくる言葉は、正に老化現象です。

若いスタッフに色々と任せようとするのですが、老化現象体質とでも言うのでしょうか、スタッフの行動パターンも老化現象lifecycleです。やはり、ここ数年、代表取締役の肉体的、精神的老化現象がスタッフにも移植され、会社全体が老化現象を起こしているようで、それが数字に反映しています。

新しい事を実行してイノベーションを進める事で、会社も老化が防げそうなのですが、これは会社の問題のように見えながら、実はその総責任者である代表個人の肉体的、精神的な老化が会社の老化を招いているのでは?多くの中小企業というのは、正しく代表者=会社という状況が多く見られるからです。

人間が成長期に必要だった栄養、会社で言えば資産だったものが、年齢を重ねた時に負債に変わってしまい、ある意味命取りになってしまう。外部環境はどんどん変化しています。しかも、それ以上に着々と内部環境は変化している。着々と変化しているだけに、気がつかず気がついた時にはどうしようもない状態って事も。

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そして、会社の老化現象というのは、ある意味「不可逆性」つまり、混ざった物は元通りに分離できない、とか、川や海にある水で丸くなった小石は元に戻らないという、後戻りできない現象です。この「不可逆性」は自然に進行していき、よほどの覚悟が無い限り着々と進行していきます。

どうしたらこれを回避できるのか?老化現象まっしぐらの私も考えるのですが、まずは老化しているという認識を強く持つこと。それに早い目に手を打つこと。それしか私には思いつきません。何か会社の老化を防ぐ薬をお持ちの方、是非、当事務所までお送りください。よろしくお願いします。

老化現象で眠たいので寝ます。おやすみなさいませ。

やこやこ

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