mohou 何につけても、真似をするという行為はどちらかと言うと少し否定的な行為のように聞こえるようです。最近、特に中国などで何もかもすぐにコピーが作られ、世の中に出回っていたり、それも「劣悪なコピー」であったり、よく言われる「パクリ」。特許や著作権を無視していたり、見かけだけ似ている粗悪品。以前、テレビを観ていて、笑ったのは中国のなんちゃってディズニーランドのミッキーマウスもどき。ここまで来ると、違った意味で凄さを感じますが、しかし、逆にコピーから、多くのヒット商品やスーパースターが生まれているのも事実です。

 

よくよく考えてみると、赤ん坊に何かを教えるとき、お母さんが教えたい事をまずはやってみて、赤ん坊korokkeはその行為を真似るから始まります。そして身近なところから考えると、寝るという行為。私は特に寝つきが最悪で、布団に入ってすぐに寝れるっていうのは珍しく、最初は真似から入ります。そうです、寝る真似をします。それも、爆睡している真似から始まります。そうしていると、爆睡まではいかないにしても、いつの間にか寝ている。つまり、寝る真似が寝るという真実にかわる瞬間が訪れるという事ですね。

 

そういう風に世の中見てみると、最初に発明!とか発見!とか以外は、ほとんど真似から始まったものばかり。今は少し下火のマクドナルド、世の中のハンバーガーはマクドナルドだけではなく、二番手、三番手・・・。誰がハンバーガーを考えたのかわかりませんが、多分最初に発明者がいてその後、それをコピー。車のギアーで言うと、一番力の必要なローギアーは発明者。コピーはそのローギアーの力は必要なく、セカンドギアー、サードギアーからスタートできるっていうわけです。

 

copycatつまり、コピーの良いところは最初の発明に必要な労力やリスクはすっ飛ばして、その元の形に付加価値をつけるところに労力が注げるというところです。上級のコピーは素早く元の形に、少し改良を足し、元よりも良い物に仕上げて世の中に出してくるという凄さです。そう見ると、アップルもマスターカードも、物まねのコロッケも・・・、コピーから始まっています。音楽にしても、私の好きなビギンの「恋しくて」、よく聞くと松田聖子の「スイートメモリー」出だしのメロディーは殆どコピーのような・・・。ファッション雑誌のモデルさんの写真を切り抜き、それと同じ服を買い、同じ髪型にして、そのモデルさんに一足飛び??これも一種のコピー!!かなり無理がありますが・・・。

 

世の中コピーだらけですが、そういうのが良いのか?私の結論から言うと、権利を侵害するというコピーは別にして、簡単なコピーから複雑なコピーと色々なコピーのやり方がありますが、私は大賛成。どちらからと言うと、まずはコピーから。良いと思う事をバンバンコピーして、その上にしっかり自分の改良を加える。それで、自分のオリジナルにしてしまう。個人個人の行いも、企業経営もまずはコピーをしてみる。これが少し早道かもしれませんね。

 

neko

二年ほど前に読んだ面白い本を思い出しました。題名は『コピーキャット』模倣者こそがイノベーションを起こす、っていう本です。お勧めです。蛇足ですが、「コピーキャット」と言うのは、コピーをする猫という意味ではなく、「模倣者」という意味です。お勧めです(^o^)

やこやこ

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright(c) 2024 FARM Consulting Group All Rights Reserved.