botoru2 この間、寝る前に本棚を眺めていると、何年か前に大流行?となった”ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か” <エリヤフ・ゴールドラット著>が目に入ってきました。寝ようとしていたのですが、とても気になりページをパラパラめくっていると、気付けば朝。調子にのって”ザ・ゴール2 思考プロセス”までいってしましました。

 

改めて読んでみても何ともよく分かる小説タッチの経営本で、閉鎖寸前の工場をいかに業務改善し立て直していくか!というストーリーです。その中によく出てくるキーワードは、”ボトルネック””全体最適化””信念”、もちろん”ゴール”。他色々な専門的なキーワードもあるのですが、結論は、どのようにすると企業は儲かるのか、という事です。そのキーワードを言葉にすると、「儲かる企業にするためには、ボトルネックを探し出し、全体を最適化させ、信念を持ってゴールを目指す」という事だと、あらためて実感しました。

 

しかし、何でもそうなのですが、殆どの物事はシームレスパイプのように流れている物事は少なく、大小はあるのですが、川の流れを見ても細くなったり太くなったり。一連の仕事の流れも、人のコミュニケーションの流れも、要所要zagool所にボトルネックが存在し、そのボトルネックのところで、その流れの性質が変化します。そして、そのボトルネックの前と後、つまりIN と OUT で色々な現象が起こってきます。

 

INで起こる事は、高速道路が3車線がいきなり1車線になるところで車が渋滞するように、どうしてもスピードが変化する事による滞留が起こってしまう。企業でいえば、例えば在庫が山積みにされているところに、何らかのボトルネックがあるという事なのでしょう。そして、そこに利益を損なってしまう原因が多く有り、この小説は工場のボトルネックを探すところから進んでいきます。

 

我々も顧問先の数値を見せてもらう場合、やはり在庫は特によく見ます。在庫のあり方で経営の仕方が何となく見えてくると言っても過言ではありません。結局、大量に生産できる能力の設備をしても、それを販売できる能力が無いと、生産能力に任せて生産したものは、結局、販売できずに在庫の山が出来上がってしまう。製造能力と販売力の間に大きなボトルネックが存在するという事で、ここでは二つ目に書いた”全体最適化”が必要になります。つまり、INとOUTのバランスが取れていない所が”ボトルネック”となり、そこに無駄なコストがかかってしまっているという事で、それを探し出し、排除していく作業で、儲かる企業になっていくのですね。

 

funassi- 儲かる企業になるために”ボトルネック”を探せという事なのですが、良く考えてみると、普段生活している場面でも色々なボトルネックに日々接しながら生きているのがわかります。健康面であっても、血管の中が動脈硬化とかでボトルネックになっていると、血管が破損してしまったり、瓶ビールにボトルネックが無ければ、ボトルの栓は巨大になってしまい、それを開ける栓抜きも巨大に、人間の形もボトルネックになっていないと、フナッシーのような体で少し見た目悪いかも・・・。なんて想像していると、良いボトルネックと悪いボトルネックに接しながら生きているという事です。

 

話は企業の儲けに戻りますが、業務改善のポイントは、何かが滞留しているところにボトルネックありです。そこは企業の儲けの宝の山ですから、それを改善し、美味いボトルネックのある瓶ビールで乾杯ですね。”ザ・ゴール”はかなりお勧めです。経営者の方も、経営者でない方も是非読んでみて下さい。

 

やこやこ

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