あけましておめでとうございます。社員税理士の光島です。

本年もよろしくお願いいたします。

世の中が、ものすごいスピードで変化しています。

変化する環境（新しい法律や、今までになかった物やサービスの出現）の中で、いかに生き残ることが

できるのか、柔軟な対応が求められます。

「君は生き延びることができるか？ダンダンダラダラダン！」
（某ロボットアニメ予告で有名なセリフ）

小学校のころに見ていたロボットアニメの問い掛けが、今でも続いていること

に、その影響力の大きさを感じる今日この頃です。

さて、お正月のお休みも終わり、お仕事です。

今年も、いろいろな資料を作成します。

試算表・資金繰表・予測表・分析表・決算報告書等、様々な集計作業を通じて作成する資料です。

これらの資料を作成する上で、われわれの仕事道具の中でも、かなり優秀なツールとなってくれる

のが表計算ソフトです。

わたしは現在、マイクロソフトのエクセル2013を利用しています。

最近では、地方公共団体のＷｅｂページで、法人税等の納付書をエクセル形式で提供しているところ

も増えてきました。ちなみに、大阪市法人市民税納付書は、こちら。　

（ダイレクトに雛形データがダウンロードされます）

これに必要事項を入力し、お手持ちのプリンターで出力すれば、そのまま銀行で使えます。

計算を要する納付書等の様式の提供にも利用される表計算ソフトですが、やはり便利なのは、その

集計・分析機能です。日々の現預金管理の出納帳や、売掛金・買掛金の集計に表計算ソフトを利用

されている方も多いと思います。

表計算ソフトは、ただ計算させるだけでなく、データを集計したり、分析することが出来る機能

（データベース機能）を持っています。

フィルターやピボットテーブル（エクセルの場合）などが、それにあたります。

皆さんは、こんなことはないでしょうか？

☆　毎日、売上伝票や仕入伝票を入力しているが、請求書や掛台帳を作成する以外に、

入力したデータを何かに使えないだろうか？

☆　日々の売上管理はレジでやっているが、このデータを今後の経営に生かせるデータに

できないだろうか？

連続する大量のデータの積み重ねから、特性や傾向を時系列に視覚的に把握することで、経営判断の

有用な情報になります。もちろん、ご利用の販売管理・仕入管理ソフトやレジ管理ソフトにも集計・

分析機能がついているわけですが、どうも思うような集計結果が得られないことも多いかと･･･。

この場合に、独自のシステムを構築して思い通りに集計分析するということになるのですが、独自の

システムとなると莫大な費用がかかるので躊躇してしまう。

その前に、データを表計算ソフトで集計・分析して、有用な情報に変えてみてはいかがでしょう？

特注せずとも、思い通りの集計・分析が

販売管理ソフトなどのデータベースソフトには、データの書き出し機能があると思います。

このデータをＣＳＶ形式などで書き出して、表計算ソフト上で「フィルター」や「ピボットテーブ

ル」を利用して集計・分析します。

まずは、「フィルター」から。

これは、「集計」というよりは、どちらかというと「検索」に近いものです。

欲しい情報だけ、表示することが目的です。

連続した大量のデータは、表全体を眺めてみてもなんの役にも立ちません。

ほしいところだけをクローズアップすることで、貴重な情報に変化します。

エクセルの場合は、書き出したデータ全体を選択して、「データ」のリボン中の「フィルター」ボタ

ンを押せば、項目上の横に▼ボタンが出現します。

各項目ごとに、この▼ボタンがあるので、自在にデータを

フィルタリング（一定の条件のものだけ表示）することが

できます。

データの絞込みは、項目を選択するだけできるので、集計値の中

にどのようなデータが含まれているのかを調べる場合に役に立ち

ます。

去年の同じ月の同じ日には、どのようなものが

売れていたのだろうか？

時間管理している場合には、何時にどのようなものが売れていたのかも、

「フィルター」を使うことで知ることができます。

結構簡単に集計が出来るので、是非試してみてください。

次回は、ピボットテーブルをご紹介したいと思います。

いろいろな集計表が瞬時に作れますよ！

なお、文中の表は、Excel2013の「オンラインテンプレート」を利用しました。