メールマガジンの読者の皆様 こんにちは!社員税理士の光島です。

今回は、久しぶりに税金のお話です。
みなさんは「クレジットカードで国税の納付ができる」ってご存知ですか。平成29年1月4日から以下のWebサイトで納付手続きができます。https://kokuzei.noufu.jp/

 

専用のWebサイトに必要情報を入力すればいいので、事前に届出等の必要もなく、誰でも(個人・法人かかわらず)利用可能です。国の税金であれば、ほとんどの税目が対応しています。(地方税にも利用範囲が順次拡大しているようです。)
 
本税に加えて、附帯税(加算税、延滞税等)の納付も可能です。(附帯税のみの納付も可能です。)
利用はすべてWebサイトのみで、税務署や金融機関の窓口での納付には、クレジットカード納付は対応していません。

 

なにかと便利なクレジットカード納付について、そのメリットとデメリットを見ていきましょう。

 

<メリット>

〇 窓口に行かなくても納付が完了
   → 金融機関等の窓口はとにかく時間がかかるので、これは助かりますね。

〇 夜間休日を問わず24時間納付可能
   → 忙しい方には、大変便利なサービスです。

〇 納付期限までに手続きが完了すればいいので、引き落とし日を気にする必要なし
   → 実質的に引き落とし日まで納税が猶予されることになります。

〇 カード分割払いやリボ払いにも対応(延滞税や利子税の対象にはなりません) 
   → あまりおすすめ出来ませんが(分割手数料がかなり高いです。)
   分割での納付が納税者サイドの都合で自由に決めることができます。

〇 税金の納付でポイントが付くカードも。 
   → ポイントが付くんです!
  (決済手数料以上のポイント還元率であれば充分メリットがありますね。)

〇 カードの限度額のある場合は、複数のカードで納付することができます。
  (金額をカード限度額に合わせて分割)
   → 限度額の上限を超える納税でも、複数のクレジットカードがあれば対応できますね。

 

<デメリット>

△ 決済手数料を納税者が負担しなければなりません。(1万円刻みで、税込み0.82%) 
   → これ、結構な金額になりますね。
    インターネットバンキングや窓口での納付の場合は手数料は必要ありません。

△ カード分割払いやリボ払いの場合は、金利相当額の分割手数料が必要です。 
   → 前述の決済手数料のほかに、この分割手数料も必要です。

△ 納付の領収書が発行されず、納税証明書の発行も、3週間程度かかります。 
   → 融資等で、納税の証明が必要な場合には要注意です。

 


クレジットカード払いの場合、通常のショッピングでは、決済手数料を代金の受取側が負担するのですが、国税納付の場合は、納税者側(支払者)が負担することになるので、この点は要注意です。
 
また、税金の分割納付の相談を税務署でされた方は経験があると思うのですが、分割納付自体は、本来の納付スタイルと異なるので、手続きが面倒なケースがあります。
誓約書を書いたり、担保を差し出したり、現状の損益の状況を提示したりと結構面倒です。
その点では、クレジットカード会社との契約にもよるのですが、分割が自由に設定できるところは、資金繰りの厳しい時には大変助かる方法だと思います。

 

本来なら、一括現金納付するに越したことはないのですが、どうしてもしんどい場合は、このクレジットカード納付も是非検討してみてください。

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