明けましておめでとうございます。
 本年も何卒、宜しくお願い申しげます。

 
毎年、年末年始は穏やかに過ごしたい、なんて年を越す瞬間を見守りながら、今年も無事年越しを迎えました。まあ、時間が経てば夜明けがない日は無いのと同じで、年を越さない年はない。しかし、穏やかなはずの年末年始はただならぬ経済変動、特に株価と為替のボラティリティーの大きさ。そして、グローバルな中での大きな産業構造の変化と、新たな技術開発の進捗順位等、どれを取ってみても日本の位置づけは急激に低下というより、失速でしょうか。
 
何年か前に、事業仕分けなるもので、蓮舫議員の”2位じゃダメなんですか?”が話題になりました。今となると、2位はダメだったんですね、という結論です。どんな内容からの発言かというと、日本が国家プロジェクトとして次世代スーパーコンピューター開発に1230億円かけていたが、なかなか思うような結果が出せずにいた事から、この開発を”無駄”としか思えなかった蓮舫議員は、267億円の予算凍結に至ったという事です。
 
そういう考え方、大きく言うと国家戦略が正しかったのかどうか?”今がよければ、それで良い”という戦略の結果かかもしれませんが、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏が言っていた概略を要約してみると『日本は資源国ではないので、海外へ売るとすれば技術力を売る。そして自動車産業という複合の産業を国産で成長させることによって、国力が上がる』。つまり、技術力が低下すると国力は下がる、という事のような気がします。
 
年末にそのトヨタ自動車を題材にした”Leaders”というドラマを観た直後、12月30日の日経朝刊一面を読んで驚愕です。これから注目されている新技術のランキングに、日本が一位というのが全くない、という驚きの記事です。いつぐらいから日本の技術力の世界ランキングが急速に低下し始めたのか?というより、他国、特に中国の技術力が加速的に上昇してきたという方が正しいのか、GDPも蓮舫議員の発言の年ぐらいに、日本は中国に追い抜かれ、それから数年間は下降し、ここ最近からやっと上昇に転じるという動きですね。

『守るだけじゃダメなんだよ、時代は動いているんだ』(Leaders 名言)
 
まあ、どちらにしても、企業の収益力にしても日本は他国の企業収益力に急速に追い越され、その収益力のある企業、そしてその企業が所属する国は、その収益力により優秀な人材を世界中から集め、それでまた技術力並びに経営力を磨くという循環です。今後はそれがより急速に進行していくという事は明らかです。どんな分野もやはり、色々な意味での技術力はこれからも益々磨いていく必要があります。黒船襲来!とひと昔にはありましたが、私的には黒船さえ来てくれない国は嫌ですね。
 
なので”2位じゃダメなんです!!”とにかくトップを目指す。それぐらいの意識で、今年は頑張ってまいりたいと思います。

今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

やこやこ

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