監査業務担当の清岡です。
会社や事業を行うにあたり、会計は必須項目です。特に初めて会計をする際にはやる気が先に立ち、色々とやってみようと考えがちです。
 
決算書(試算表)を作成する限り、同時に経営分析をすることはとても重要だ!その為にも、できるだけ細かく管理することが必要だ!と、思いますよね。本当に、細かく会計を管理することが重要でしょうか。
 
やる気が先走って、こんな事例があります。

・基本設定の科目以外を作成する
売上の種類に応じて売上高科目を複数作成する。
例)○○売上高、××売上高、△△売上高等々・・・

 
これは、会計データを分析するためには、細分化した方がより詳しく分析できるのでは、との考えからです。
 
しかし、実際は入力の手間やミスが増え、非効率になってしまい、いずれは不要な科目が増えてしまいます。まずは、基本をベースの考えで充分です。
 
個人事業主の方であれば、税務署に提出する確定申告書の青色決算書、もしくは収支内訳書に既に記載されている科目のみで当面は充分です。
法人の場合も、使用している会計ソフトの基本設定の科目のみで充分です。これだけで経営分析も充分に可能となります。
 

・科目にたくさんの補助を作成する
損益計算書の科目に複数の補助科目を作成する。
例)旅費交通費に、通勤手当、移動費、宿泊費、ガソリン代等々・・・の補助をつける。

 
こちらも、やる気と自身の管理・分析のためとの思いから起こりがちです。上記と同じで、入力の手間、ミスが増加していき、いずれは使用しなくなります。
 
両者に共通することは、項目は多ければ良いのでは有りません。必要なものを選択して、いかにシンプルにするということが大事なのです。
見る箇所が多くなると、本当に大事な部分も見落としてしまいます。
 
まずはシンプルに、そしてその中で必要なものは個別に抜粋して管理、分析をおこなうようにしましょう。わざわざ自分から複雑にしがちな考えを、今一度見直してみてください。ミスや煩わしさから解放されますよ!
 
最後に、家計簿も同じですね。
家計簿をつけ始めのころはやる気があるので、ついあれもこれもと細分化して管理をしようとします。ですが、細かすぎるとそのうち面倒くさくなりますよね。
 
シンプルに簡易的に作成、管理することが長く続ける秘訣の一つです。続かなければ意味がありません。

  
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