オペレーション部門の須藤です。
先月、神戸文化ホールで開催された「チャリティーバレエ公演 LOVE & PEACE~芸術の灯火で世界が愛で満ちますように~」を観てきました。
 
2月にロシアがウクライナに攻撃を仕掛け、現地にいた多くの日本のバレエダンサーが、プロアマ問わず戻ってきました。この公演は練習場所や活躍場所を充分に持てない彼らを支援するため開催されたもので、収益の一部は被害を受けたウクライナの劇場や、帰国したダンサーに協力支援金として支給されます。普段なかなかこういった人たちの踊りを観る機会がないことから、「これは観てみたい!」と飛びつき行ってまいりました。
 
公演は4部構成で、1部は「眠れる森の美女」「ドン・キホーテ」など、有名どころのバリエーション。女性ダンサーの目線や表情、手足や指先の柔らかく繊細な動きなど、全身で伝える細やかな表現力はさすがです。男性ダンサーのしっかりした体幹から繰り出される力強い回転に高いジャンプ。ジャンプの後の着地はタンッと決まり、まさに「ビタ着」。やはり別格でした。圧倒的な技術の高さは普段の鍛錬のたまもの。うっとりしながら観ていました。
 
2部は、共催の神戸市混声合唱団の歌で始まります。ソプラノ歌手が「ピエ・イエス」、テノール歌手が「わがキーウ」をピアノ伴奏で歌唱。これらはウクライナの歌だそうで、リハーサルを見ていたウクライナダンサーが思わず涙したそうです。遠い日本で歌われる祖国の歌、彼らはどんな思いで聴いたのでしょうか。生で聴く歌声は、やはり心を揺さぶりました。テレビやネットも良いですが、息遣いや空気感を全身で浴びるように感じるライブは迫力が違いますね。続いて主催者Kobe International Art 代表の瀬戸口高史さんがMrs. GREEN APPLE の「僕のこと」に合わせて踊ったのですが、「僕と君とでは何か違う?」で始まる歌詞のメッセージ性も相まって何か心に迫るものがありました。
 
一転、3部の「パキータ」では20人ほどが一つの場面を踊ります。通常なら同じバレエ団で何度も練習ができるのですが、今回はバラバラなので4回合わせただけのようです。瀬戸口さんも若干の不安を抱えつつ開いた幕でしたが、やはりプロ。背景など何もない中でも、ストーリーはもちろん、ないはずの舞台装置が見えるような気持ちのこもった踊りでした。終わった後は、もう会場が割れんばかりの拍手。
 
今回の公演は、普段にはないようなトークタイムがありました。神戸市混声合唱団の歌手との軽妙なトークもあり、開催するにあたっての主催者の強い想いや、出演者の人柄も伝わる素晴らしい舞台でした。行って良かった・・・。
 
攻撃が始まり早半年、先が見えない中で被害は増える一方です。兵士として駆り出されるのは、いつも国の未来を背負う若者。多くの命が失われ、また命があったとしても心や身体に深い傷を負う。それはウクライナだけでなくロシアもしかり。一時間でも一分でも早くこの紛争が終わり、一人でも多くの人が救われますように。それぞれの住むところが、安心して過ごせる場所になりますように。文化やエンターテイメントが純粋に楽しめる平和な世界になりますように・・・。

  
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