監査業務担当の金森です。
2024年の秋をめどに、現行の健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化した保険証に切り替えると発表がありました。
2016年にマイナンバー制度が開始され、希望者のみマイナンバーカードの交付が始まっています。すでに住民基本台帳カードを持っていた人は、マイナンバーカードへ切り替えたなんてこともあったと思います。

なかなか普及しない状況が続いていた中、2022年9月末現在で、人口の49.0%(総務省サイトより)の人がマイナンバーカードの交付が完了しているようで、ほぼ2人に1人は持っている状況ですね。マイナンバーカードを取得すると、ポイントがもらえるといったことから取得する人が増えたのかもしれません。
 

一体化するとどうなる?

◎マイナンバー制度の専用サイト「マイナポータル」でこれまでの特定検診の結果や
処方された薬の情報、医療費などが確認できるようになります。

◎手続きなしで高額療養費制度の限度額以上の支払いが免除され、利用者にとっては
大きく負担が軽減されます。

◎確定申告の医療費控除の手続きも、「マイナポータル」を通して自動入力が可能に
なるようです。

◎受診している医療機関の方も、患者の同意を得られれば、特定検診の結果や過去の
診療情報などの履歴が見られるので、質の高い医療提供につながるとしています。

 
一見すると利便性は高まりそうですがどうでしょう。さまざまな情報が集約されることで、個人情報の流出やシステムトラブルなどといったセキュリティ面での問題もあります。コロナ禍によりデジタル化が進んだように見えますが、すべての人がマイナンバーカードを取得し、健康保険証と一体化するとなるとかなりハードルが高くなりそうです。

マイナンバーカード取得の支援や医療機関側の体制など、これから整備していく必要がまだまだありそうですね。

  
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