※1999年に書かれた記事です。

この間、とあるえらい人と打ち合わせをしていました。
その人は大手のメーカーの最先端で働いていたエリートで、面倒見もよく、引退してからもいろいろな方面から尊敬を集めている人です。

ふと、僕の出身の話になりました。
僕は新潟県の水原という町で生まれ、小学校から巻町というところで育ちました。
知っている人はよく知っている、知らない人は全然知らない町です。
原発ができる町です。

現在、計画発足から20年近く経とうとしていますが、地元住民の反対で、なかなか建設が進みません。
さらに、住民投票を日本で最初に行って、その結果原発建設が否定されるという、けっこう歴史的な事件があったところです。

その人は、「巻町の人間はけしからん」とおっしゃりました。
なぜなら、自分たちが電気を使っているくせに、その電気をつくる施設は自分たちのところにおきたくないというのは、自分勝手過ぎるというわけです。
発電所がいらないなら電気も使うな、ということですね。

とても常識のある人から、こんな発言を聞くと、どきどきしてしまいます。
現場にいない人間は、現場の人の気持ちなど、絶対に理解できないという、残酷な真理が見えるからです。
この理屈でいくと、所沢の人たちが、焼却所をいらないと言っていることも、自分勝手なことになります。

ごみを処理するところがなければ、文化的な生活ができない。
文化的に暮らしたかったら、我慢して焼却場のそばでほうれん草をつくりなさい。
なにかあったら、そりゃあ、保証くらいは考えてやってもいいよ。
・・・そんなところでしょうか。

このお話、もしかすると僕が詭弁を弄しているだけなのかも知れません。いかがでしょうか。

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