監査業務担当の清岡です。
会社の経営分析をするうえで、必要なことの一つに『比較』があります。なぜなら、会社の状況(経営状況)を分析するなかで、現在の会計期間やある年の会計期間だけの情報だけで判断するのでは、最善とはいえないからです。
そこで次のような比較をすることでより適切な分析が可能となります。
期間比較

自社の前期の数値(指標等)と比較する方法
このことにより、前期と比べて経営状況がどのくらい改善したのか、または悪化したのかが判断可能となります(二期よりも三期間で比較することでより深い分析が可能です。)

 
同業他社比較

自社と同じ業種と比較する方法
同じ業種の会社と比較することで、自社のいい面と改善すべき面が見えてきます。特に、同業種の同規模、さらに黒字会社と比較がよりいいでしょう。ここで注意する点は、あくまで同業種でなければ意味がありません。サービス業と製造業を比較しても、意味がなく間違った判断になりえます。

 
経営分析には、上記のような財務分析と、その他に非財務分析があります。 違いは以下の通りです。
 
財務分析

会社の経営状況を、財務諸表などからいろいろな数字の情報を用いて分析する方法です。貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書の財務三表を利用して、会社の収益状況や財務状況を分析していきます。
これは、人でいう血液検査や血圧、心電図等の検査数値を用いて健康状態を判断することと同じです。(会社の健康診断です。)

 
非財務分析

会社の経営状況を、経営者(社長)や従業員の資質、労働環境、販売能力、資金調達能力などの情報をもちいて分析する方法です。これは、医師が問診をしたり、顔色などをみて健康状況を判断すること同じです。

 
因みに、財務分析を定量的分析といい、非財務分析を定性的分析ともいいます。定量的は『物事を数値化できるさま』、定性的は『物事を数値化できないさま』を指します。適切な経営分析をおこなうためには、定量的と定性的な情報の両方を用いて総合的に判断する必要があります。

  
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