中学校の時、転校してから会ってなかった彼女に、10年ぶりで再会。
彼女はとても素敵な女性になっていた。
名前は「真緒」ちゃん。まーーおぉぉーー。
(この名前の意味も、最後の最後でワカル)
主人公は、ちょっと冴えない草食系男子。
初恋同士の、互いを思いあった中学時代の記憶。
そして、自然に二人の恋が再開し、実っていく。

――いやあ、ぬるい恋愛モノかと思ってたんすよ。

ラノベみたいな、テキトーなワープロ小説だろうね、なんて。
それが、帯にある推薦文にほだされて買っちゃって、そのまま最後まで読んじゃった。
もう、やられたね、これは。
二人の恋愛の一コマ一コマが、それはもう、かわいい、切ない、恥ずかしい。
こんなんでクスグラレルとは、オイラもヤキがまわったもんだ。
主人公の、彼女を思いやる気持ち。
つくりあげていく、二人の生活。

しかし、物語の端々に、なんか暗い影のようなものがつきまとってるのね。

  • 彼女には幼少の頃の記憶がない。
  • たまに不可思議な行動をとる。
  • 本当の彼女を、誰も知らない。
  • そしていつか、彼女が消えてしまうような予感。

そこが気になりつつも、このやさしい描写を、いつの間にか楽しんでいるわけよ。
いや、ホントぬるいんすよ、いちゃいちゃしやがってって、そう思うんすよ。
でもかわいいんすよ。やさしい気持ちになって、読めるんすよ。

そして残り30ページで、物語は暗転するの。
彼女は消え、すべてを失う主人公。
なにこれ。
どーすんのさ。
ていうか、なんなのさ、この展開?

で、もはや半泣きの状態で迎えるラストシーン。
ていうか、たった2ページね。
・・・これは、ハッピーエンドなのだろうか?
人によって、感想は違うでしょう。
僕の場合は、なんだか心がとても温かくなりました。

これはオススメ。
恋愛をひとまわりした人には、ど真ん中ストライクでしょう。
(オイラは、もう何周かしてるので、いいや)
そして今、大切な家族を持っている人にも。
少し振り返り、恋愛ていう、いとおしい時間を共有してたことを思い出してね。

ちなみに、作品中で一番好きな台詞は、

「お前、金魚のブライアン食ったろ」

です。
謎は解けた!
読めばワカル。とにかく読めよ。

物語の構成としては、完全に反則だと思いますが、その反則技でさえ、心地よく感じます。
映画化されるかもね。

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2 thoughts on “「陽だまりの彼女」越谷オサム

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