先日いつも使っていたデジカメが壊れてしまい、もう携帯のカメラでいいか?と思ったのですが、やっぱり携帯カメラではもの足らず買うことにし、早速インターネットの価格comのページを見ました。今まで持っていたカメラは数年前に購入した物なので、最新のスペックは浦島太郎状態です。書いてあるスペックは以前と桁が違うし、びっくりしたのは値段がかなり安い。”こんなにカメラって安かったっけ?”と思いながら他を見るのですが、自分のイメージしている値段のカメラは、もうかなり高性能で私には全く必要のない世界です。 

そういう視点で家電製品を見てみると、そう言えばテレビも数年前買った値段は確か40万円ぐらい。しかし同じサイズでも安いので5万円ぐらい。衝撃的なのは、大昔にプロジェクターを買った値段が、定価120万円で値引きして80万円です。そのプロジェクターも古くなり(多分8年ぐらいは使った)、つい最近買い換えました。技術の進歩というか、どうなってしまったの?と疑ってしまうぐらいコンパクトになり、しかも値段は4万円。以前に購入した安くしてもらった価格の20分の1です。 

世間を見渡してみると、こういう商品が最近特に多く見受けられます。元々高付加価値を持っていた商品でそこそこの価格で販売されていた商品が、普及段階で他社が同じスペックで大差の無い商品を投入してきた場合、初期段階で市場に投入してきた会社の優位性であったり特異性は失われてしまい、我々消費者から見るととても嬉しい現象ですが、価格がどんどん安くなっていくという現象があります。これをコモディティ化されると言います。経済学の定義によればコモディティとは日用品であったり、穀物・鉱物資源など国際市場で取引される現物品の事で、「スペックが明確に定義できるもの」の事です。 


つまり、
スペックが明確でその製品自体の特徴が無いものは全てコモディティですね。そのコモディティ化されていくとどうなるのか?というと、先ほど書きましたとおり元々40万円近くの物が雪崩のような値崩れを起こし、ついには5万円の値段になってしまう。それはどこまで値段が下がるのかというと、その商品の限界利益が0に限りなく近づく価格にになってしまうということです。メーカー側からすると、怖いですね・・・。徹底的に買い叩かれてしまう事になります。消費者側は、嬉しいですね・・・。どんどん安くなる。 

 しかしメーカーもコモディティ化の餌食になりやすいのですが、そういう現象でいかに利益を出していくか?メーカーももちろん考えますね。その一つに、大きなコストとなる人件費をいかに抑えながら最大の効率を上げていくか!という場合、労働者側にもコモディティ化が進む傾向があります。つまり「スペックが明確に定義できるもの」→コモディティ化する。ということは正社員でなくても派遣社員で同じ事が出来るのであれば、派遣社員の採用に切り替えたり、高学歴というスペックです。スペックが同じであればより安く、そして雇う側に必要な個性を持った労働者が採用される傾向がより強くなっていくということになります。 

これまでも”価格破壊”なんていう言葉はありましたが、もう価格破壊なんて当たり前。個性が無くなった瞬間に市場から退場せざるを得ない危険性が常にあります。そして、今後もコモディティ化は継続していくでしょうが、どうしたらよいのか?方法は二つ。限界利益がゼロに限りなく近づいてもその一単位辺の利益でも継続できる数量を販売できるか、それとも、常日頃から販売商品の個性を磨き、付加価値を上げ続ける事です。また労働者はどうすればよいのか?答えは、その人にしかできない専門性を持って仕事が出来るようになる事。究極は唯一その人しか出来ない仕事をする事がコモディティの潮流から逃れれる方法です。 


つまり、経営する側も労働者側もどちらも何らかの特異性や専門性を磨き続ける事が”コツ”のようです。どんどん磨いて参りましょう。 

※限界利益=売上が1単位増えることで増える利益のこと。
荒っぽく言うと粗利。
計算式で言うと 限界利益 = 売上 ー 変動費

やこやこ

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