今回のお題「酒田五法は風林火山」というのを見て、即反応された方はちょっとやってますね!って感じの方?かどうかわかりませんが、何の事かと言うと「相場」の話です。「相場」と言っても色々な「相場」がありますが、例えば”コメ相場”、”為替相場”、”株式相場”・・・、と市場で競争売買によって決まる値段の事です。

最近アベノミクス効果なのか、テレビを観ていると「外国為替相場」と「株式相場」という言葉が頻繁に出てきます。つまり”外国為替市場での円相場が円安となり株式相場が上昇した”であったり、”金の先物相場が上昇した”とか”下落した”とか、・・相場というのが頻繁に出てきます。まあ物の売り買いで市場経済が成り立っているのですから、当然と言えば当然です。その「相場」の中でも、最近になって「株式相場」に一般投資家の方々がまたどんどん参入してきているようです。

昔から私もそうなんですが、動くものに思わず反応してしまう、まさに猫のようです。特に動きが激しくなればなるほど反応するという、人間の性でしょうか。リーマンショックで大きく株式相場は下げ、その前に塩漬けになっていた株式が、またまた大きく戻してきたということもあり、私も昔を思い出しこの「酒田五法は風林火山」を読み返しました。

 これは相場の神様といわれる本間宗久翁が遺した「酒田戦法」をもとにして作られた株式相場の分析手法です。元々コメ相場の分析手法という事だったようですが、株式相場を特殊なグラフ”ローソク足罫線”と言うものを使った、かなり昔?からある(私が買ったのは今から35年ほど前)解説書で、そのローソク足を使った罫線のパターンでその相場がどちらへ動くのかを分析し、株式であれば、いつ買えばよいのか、いつ売ればよいのかを判断する事が書かれてあります。そのパターンの名前も面白い!

どのような情報が入っているのかを関西弁で言うと、”なんぼの値段で始まってなんぼで終わったのか?ほんで、一番高かったのはなんぼで、一番安かったのはなんぼ?それで、はじめの値段より終わった時の値段は安かった?高かった?の4個の値段と始まりと終わりの状況を毎日記録したグラフやで?”、って感じです。その一つのローソク足1本を日で記録するのか、週でつけるのか、月でつけるのか・・・、は何を分析したいのかによって使い分けたりします。

この罫線の特徴は、人間の心理がそのまま形になって現れるというところです。よって、過去の罫線の同パターンが現れると、今後もその同じパターンになるという事で、上がるのか下がるのかが分かるという優れもの。「相場」といわれるものは多くの要因によって上下します。ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)には大きく影響を受けるのですが、それだけでは測りきれないのが「相場」です。もし投資家全員が上がるとでも考えるのであれば、絶対に上がりますが、如何せん色々な考えの投資家がいます。しかし、結局どれぐらいの数でこのゲームをしているのかは計り知れませんが、結局は上がるのか?それとも下げるのか?の二択しかないのです。

ここ最近の株式相場は、昨今のIT技術も相まって今まで以上に乱高下し、世界的に加熱気味の二択ゲームになっているようです。上がるか下がるか、表か裏か、赤か白かという、50:50のゲームは世の中数あるのですが、自分の大枚のお金を投資するというのであれば、丁半博打ではなくトコトン研究し参加する、そうでなければ程々にですね。「酒田五法は風林火山」を訪れてみてください。投資家の集団心理がよくわかりますよ。それに時代は変っても、ほんと人間のパターンていうのは変わらないというのもよくわかりますね。

やこやこ

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