MOTTAINAI。ノーベル 平和賞受賞者でケニア環境副大臣のワンガリ・マータイさんが、世界各国で日本語の”もったいない”ということで「もったいないが地球を救う」をテーマに講演されています。”もったいない”という言葉は世界中捜しても、この言葉は無いそうです。つまり日本独特の言葉らしいですね。そういえば、私が子供の頃、おばあちゃんがよく言っておりました。何かを捨てようとすると”もったいない!!”とにかく、一回物を買ってしまうと、とことん使えなくなるまで使い、使えなくなっても、違う用途で使えないかを考える。特に服なんかはそうでした。私のいとことかが買った服は着れなくなると、私にまわってくる。それで体が大きくなって着れなくなると、次は弟かまた違う従兄弟にまわる。それで、擦り切れてきたりすると、雑巾に作り変えたり。その時の幼児体験がまだ体に残っているのでしょうか、服は買う気が起こりません。

 しかし、今周りを見渡すと、とにかく”もったいない”の塊の中で生活している感じですね。お昼なんかにパンを買いに行くと、パンを一つ一つ袋に入れて、それをまた大きな袋に入れてくれます。おまけに、おしぼりまで入れてくれたりします。サービス満点。仕事がら書類を毎日大量に見るのですが、その書類も紙で出来ており、郵送されてくる案内なんかも全て紙。会計事務所を相手にしている某計算センターなんかは、毎月凄い量の案内物です。同じ会計事務所に送るのであれば、一緒にこれもあれも、って感じですね。つまり郵便料を節約する同梱っていうやつでしょうか。いっぱい情報をまとめて送りますが、いらない物は捨てて下さいね。っていう感じでしょうか。しかし、殆ど廃棄ですね。

 そんなに毎日毎日送られてくる情報を、端から端まで読めないですね。しかし、やはり貧乏性なんでしょうか、紙も中々捨てられません。裏側が白紙の案内は、裏紙として使えると思いながら裏紙保存棚へ。しかし、毎日どうしても使い道の無い紙は、ゴミ箱で、帰る頃にはゴミ箱が紙でいっぱいになります。この紙も作るのにたくさんの森林を伐採し、それを確率論的な広告の為にインクを乗せ、ガソリンを使って配達し、最終的に燃料をかけて燃やす。凄いことを毎日やっているわけですね。お弁当に付いてくるお箸にしてもそうです。以前に割り箸ももったいないですね!という話をすると、割り箸は間伐材だから、森林伐採ではないですよ!と言われた事があります。しかし、割り箸を繰り返し使うのはまれで、使った後は殆どがゴミになり、結局は燃料をかけて燃やす事になるんですね。本当にもったいない。

 もったいない、もったいないで、色々なものを簡素化し、または別の物(例えば紙を電子化したり)に置き換えると、今の経済社会は成り立たないのでしょうか?紙の会社は仕事が減ってしまう?割り箸の会社は、売上が下がりやっていけなくなってしまう?そうかもしれません。だから、余分すぎる付加価値を付け、それを他社との違いのサービスと称して企業経営をしていく。言い換えれば、ゴミまで一緒に買って、そのゴミを買った人が処分する、という世界になっているようです。もったいないし、とても変ですね。

 昨年から進めている書類のPDF化はかなり当事務所では浸透してきましたが、やはりまだまだ道半ばです。とにかく、プリントアウトせず、パソコンの画面で確認。その方が紙も使わずゴミともならず、保存もしやすく膨大な資料の中からの検索もしやすい。メリットは非常に大きいのですが、やはり人間の感覚また習慣の残骸が紙を要求します。これをいかに変革するかですね。それに、毎日色々な現況から洗脳されている事から自分を解放し、今後もマータイさんの言う「もったいないが地球を救う」活動を、私自身出来ることからやっていきたいと思います。

 今回は社会派のやこやこでした。

     やこやこ

 

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