239.jpg ある研修会で、フラフープを使ったちょっとしたゲームがありました。それはとても単純です。8名が一グループになりフラフープを囲みます。そして2メートル程先に椅子が置いてあり、8名が協力をしてその椅子へフラフープをかぶせるという事を二グループで競うというものです。しかし、8名がそのフラフープを運ぶときの方法が、それぞれの人が指一本だけで支えながら、8名で持ち上げ、全員の指がフラフープに付いていなければなりません。それも指の背の方で支えながら運びます。

 8名それぞれが色々な事を考え、色々な意見そして秘策がドンドン出ますが、ことごとく失敗で全く運ぶまで行きません。床から8名で持ち上げるのですが、声をかけながらでも、リズムを取りながらでも、秘策を使おうが一気に持ち上げるスピードが加速します。それを見ながら、ある社長は、”そっちはもっとゆっくり上げないとあかんのんとちゃいますか!!”と指摘する社長のポジションが一番高い。”指の添え方が悪いのか?”フラフープに対する立ち位置が違うのか!ある社長は、”これは絶対何か策があるんと違いますか?”それぞれが頭の中で秘策を考えているのが分かります。”ひょっとしたら、これって担がれてる?”私の所属するグループは、何となくフラフープから全員が離れてゲーム放棄状態です。

 これはコミュニケーションを考えるゲームのようです。8名が一グループなんでその8名がどのようにコミュニケーションするか?はたまたその8名が一致協力して一つのゴールにどのように向かうかという事を小さな世界で見てみるというゲームらしいのですが、日常人とのコミュニケーションでやっている事がモロに出ます。自分が一番正しい!正しいのは正しいのでしょうが、それではコミュニケーションがなかなか進まない。またそれが多人数になればなるほどややこしくなります。人数が増えれば増えるほどややこしくなるという方程式があるそうです。それは

 コミュニケーションの数 = n ( n -1) / 2 

 nはコミュニケーションをとる必要のある人数で、この計算式に当てはめると、

     3人でのコミュニケーションの数は・・・・ 3
     4人でのコミュニケーションの数は・・・・ 6
     5人でのコミュニケーションの数は・・・・10

 と1人増えるとコミュニケーションの数が幾何級数的に増加します。3名が5名になるだけでコミュニケーションの数が3から10へ増えるというのです。という事を考えると一塊の人数は3名~5名が良いらしいですね。そして、そしてそれだけのコミュニケーションを纏めて同じ方向に向かうには、やはり”VISION”が必要との事です。やはり人が動くのは、最終的にはヴィジョンですね。

 我々のグループがゲーム放棄になったのも、そのときの状況を考えると、”何のためにこれをやってるの??”ヴィジョンが見えなかったんでしょうね。皆さんも一度このゲームやってみてください。何かが見えてきますよ。

                      やこやこ

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