mg 定期的な研修で、”戦略MG研修会”というのを行っています。MGというのはマネージメントゲームの略称で、ゲーム版といわれる物と会社版という物を使い、一卓5名~6名でゲームを行います。「マネージメントゲーム」という名称にもあるように、参加者の方々がそれぞれ会社を設立し、社長として会社をマネージメントしながら、どの会社が一番儲かったか、を競うゲームです。

 

使用しているゲーム版は、製造業を業とする会社を想定し、市場から材料を購入し、その材料をmg_game_image_031使って製品を作り、市場へ販売するというゲームです。販売は、その卓のすべての方が参加する入札により行います。会社設立時に全員同額の資本金から始め、材料購入→製造→販売という、一般的な循環を繰り返すのですが、その循環のなかに様々な要素を選択し、社長は何を意思決定し何をすべきなのかを考えながら、次の一手を決めていきます。

 

しかし、ゲームとはいうものの、なかなか侮れません。経営者の方は勿論、そうでない方も、日常やっていることがゲーム内にストレートに出てきます。つまり、思考パターンはゲーム内でも同じという事です。なので、たとえゲームといっても、かなり同じような事が起こり、それによってどのようになるのかが一目瞭然というわけです。

 

例えばHOW

(ゲーム版の中) 会社版にある倉庫内の材料チップといわれるものが、
         雑然と転がっている
(自分の会社内) 自分の会社の棚卸が雑然とあちこちにある
【 結  果 】 どちらも正確に棚卸が把握できず、
         利益確定に時間がかかる

 

 
(ゲーム版の中) 大量に生産できる能力を持っているのに、それに比べて営業力が低く、
         工場や営業所に商品が滞留
(自分の会社内) ゲーム版と同じ
【 結  果 】 在庫の山が出来る、又は、工場の稼働率が低下し、原価率が上がってしまう

 

(ゲーム版の中) 生産能力が低い割に、営業力が高い
(自分の会社内) ゲーム版と同じ
【 結  果 】 売れるチャンスを逃してしまう。
         広告倒れ、余剰営業マンが存在し、販売費の割合が高い

 

(ゲーム版の中) リスクに対する要素をカバーできていない
(自分の会社内) ゲーム版と同じ
【 結  果 】 ちょっとしたリスクで、大損をしてしまい、会社の危機がやってくる

 

(ゲーム版の中) 研究開発を全く行わない
(自分の会社内) 新商品の開発であったり、既存商品の商品力アップを行わない
【 結  果 】 商品の価格競争力が低下し、安売りに走る → 粗利益率が低下

 

等々、もっとあるのですが、ゲームでは凝縮して見えてきます。ゲームであっても実際の経営であってもsim同じです。社長業という仕事は、常に次の一手を意思決定する事です。同時に二つの意思決定はできません。どのように考え、次の一手は何をするのか?常に全体のバランスを把握しながら、何が不足し、何が余っているのかをヒントに意思決定していく。このゲームに勝つための戦略は、このあたりにあります。実際の経営と同じですね。ゲームの会社が倒産してしまっても、借金返せ~!とは言いませんので、チャンスがあれば、是非やってみて下さい。

 

【0018話】How To Think https://fc-partners.net/?p=976 も参考に

 

やこやこ

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