昼飯を食べ終えてから、4時ぐらいまでは一応ヒマになる。でも別に仕事がないわけではない。
昼寝をしたい者はするが、それはやがて決まった者だけがするようになっていったし、ボランティアテントの中でいちゃつく者もいた。

その間、台所で片付け物をする者や、薪割りなどの力仕事をする者たちは、それこそ休む間もなく、自分でやることを見つけてはこなしていた。どこでもそうだが、使える奴は使えるのだ。
やがて、ボランティア団体の中で、動くものと動かないもの、という区別がはっきりとしてくる。
住民もちゃんとその辺は見ていて、「あいつ、また寝とるんかい」ということになる。

夜はボランティアチームでミーティングをやる。台所に集まって、今日やった仕事や、明日やること、足りないものはないか、問題点は、などを話し合う。
優等生の集まる学級会みたいで、どうも落ち着かない。そして、いわゆる「動かない奴」の発言が多い。
「ぼくたちは、かわいそうな人達を助けにきたんだ。でもここの人達は、ぼくたちのことを理解してくれていないけど、ぼくは頑張ってるんだ。みんなで一生懸命頑張ろう」
そんな発言が飛び出すミーティングに、住民の人は参加しない。台所のとなりにあるドラム缶を中心においた広場で、酒など飲みながら話をしている。ボランティアと住民の間には壁ができていた。互いに相手の中にはいっていけない。

この状況が変わるのは、4月になってからだ。学生のボランティア団体がひきあげ、「住民」と「ボランティア」の、お互いが個人としてテント村に携わるようになってからである。

コメント

One thought on “[震災ボランティア] 動くやつ、動かないやつ

  • 名無しさん より:

    すごく読ませてもらっています
    口だけ達者と言われると少し自分が心配になります
    視野の狭く
    機転のきかない
    愚鈍なタイプはあんま向かないようですね
    自分がそうでならないように気をつけます

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